裏銀座を歩く DAY1
こちらの続きです。
さて無事に信濃大町駅にたどり着いた私。この山行の核心と言っては過言ではない、同乗者探しをします。
タクシーに乗ると高瀬ダムまで片道約45分。HPやネットで調べたところ、約8200円と書かれています。高くない??
・予約をする→予約したタクシーに必ず乗らなきゃいけない→必然的に全部自分持ち
・予約をしない→同乗してくれる人を見つける→お金割れる
予約をしないでいき、ダメ元で現地でナンパ作戦を決行することにしました。ケチですみません。ソロってお金掛かるよね・・・
バスタの待合所から同乗者の偵察を欠かさなかった私。ザックの大きさ、持っている地図、装備、雰囲気・・・その目はさながらスナイパーのようだったでしょう。(完全に不審者です)時は金なりということで、バスを降りてすぐに狙いをつけていたおじさまにしおらしく声を掛けます。
「あの、今から高瀬ダムまで行かれたりしますぅ・・・??」
はいビンゴォ!!!!一発で見つかりました。快く同乗を了承して頂きました。優しいおじさまでよかった。
世間話をしながら七倉山荘に到着。山荘でまた2名乗せることになり一度清算。7200円だったので、3600円お支払い。
七倉ダムから高瀬ダムまでは一般車両通行止めになります。認可タクシーが出ていて、こちらは片道約2100円。四人で割ったので約500円。
ありがてぇありがてぇ・・・
高瀬ダムで無事に降りられた私。
天気は曇り。少し肌寒いくらい。
ちなみにSoftBankはこの時点で完全に圏外でした。地図のダウンロードや登山届など提出されるときは、七倉ダムまでに済ませておくことをおすすめします。
テンションのあがらない天候ですが、カンカン照りよりはいいよねってことで出発します。日本三大急登と呼ばれるブナ立て尾根に初挑戦するのでもう緊張でいっぱいです。
「日本三大急登」はどこにある?国内屈指の山&急登コースを解説!|YAMA HACK
ライトの無い真っ暗なトンネルを抜け、名前を付けるなら賽の河原だろうなって場所を歩いていきます。途中こんな橋も。
前の大学生グループきゃいきゃいしながら渡ってて楽しそうだったなぁ…
高瀬ダム登山口につくと「要体力!この先水場なし」との看板が。えぇぇってなりましたが、ここまで来たら行くしかないですよね。しょっぱなから階段です。ザックも重いし登りしんどいし、帰りたくなる気持ちを抑え、一歩一歩登っていきます。
うーん。登り始めると思っていたよりはキツくなかったなという印象。途中休憩できるような広めのスペースもあり、しっかりと休憩をとりながら割と余裕をもって登れた気がします。
ブナの木立の中を歩いていると、少しずつ天気が回復してきました。烏帽子小屋に着く頃には青空が。
コマクサが綺麗に咲いています。
奥に見えているのは赤牛岳。
赤いなぁ。(語彙力)
烏帽子小屋に荷物を置かせていただき、アタックザックを背負い烏帽子岳に向かいます。
あれが烏帽子岳かぁと小屋から見えていたのは前烏帽子岳。(別名ニセ烏帽子岳)
前烏帽子の山頂に立つとやっと見えてきた烏帽子岳。日本二百名山です。
よっ!ご立派!!
山頂直下には鎖場が。
山頂には平な場所がほとんどなく、足場が斜めっていてかなり不安定。
そして多分これがピーク。
人も増えてきたので、早めに退散します。
小屋に戻ってきたのが12:00。
本当は烏帽子小屋に宿泊する予定で予約もしていたのですが、ちょっと時間に余裕があるんですよね〜。なんて話を小屋の方としていたら、この先の野口五郎小屋に空きがあれば、宿泊予約をキャンセルしていいよとのこと。小屋に空きもあるとのことだったので、お言葉に甘えることにしました。
軽くお昼を食べ、12:30出発。
誰もいない裏銀座の稜線を歩いて行きます。
独り占め!
3時間かけて野口五郎小屋に到着。
趣のある佇まい。
少し小屋の中や周りを散策し、早めの夕ご飯を食べることにしました。
自炊室は屋外にあります。
夕ご飯は親子丼とスープ
宿泊者の皆さんはカレーを食べてました🍛
めちゃくちゃいい匂いでめちゃくちゃ美味しそうだったので、次は絶対に食べようと思いました。
コロナ対策ということで、入り口での消毒・小屋内でのマスク着用・シュラフカバーもしくはシュラフの使用をお願いされました。宿泊者の人数も減らしているのか、6人用のスペースに3人で寝ます。かなりゆったり。両隣がどちらもソロの女性だった為意気投合。会話が盛り上がり、次の日に一緒にご来光を見に行く約束をして20:00に就寝しました。
Day1 行動時間8h54m 距離11.2km
→続く